生まれつきまったくもみあげがない方、傷跡がとてもできてしまったという方もいらっしゃいます。その場合もみあげに自毛植毛できるのでしょうか。またもみあげの毛を別の箇所にきちんと移植することはできるのでしょうか。 私が大阪梅田の自毛植毛クリニックの医師から聞いた話をご説明いたします。
もみあげについて
耳のすぐそばの顔側にしっかり生えている髪の毛のことです。もみさげと呼ばれることもあります。 かつては武士がもみあげ部分の髪の毛をしっかりと揉み上げ、鬼ひげにしたことにより、もみあげと呼ばれるようになったらしいです。 なんと、もみあげの由来の説はさまざまあります。耳脇毛とこのとき呼ばれていたものが徐々になまったことでもみあげとなったという説も。髪の長い方はぶっちゃけ、もみあげについて特に気にすることはないと思いますが、男性はショートカットでもみあげが見える状態ですので長さや形がとても重要です。 長さや形によって横顔はもちろん、顔全体の印象も変化するからです。 長さによる雰囲気の違いですが、短いとすっきりとして清潔感のある印象になります。長く伸ばすと男性的な若干ワイルドな印象が強く出ます。ヘアスタイルによっては剃ってなくしてしまうこともありますが、もみあげをなくすととても個性的な雰囲気になります。そのため注意が必要です。
もみあげの形には逆三角形のような形と長方形のような形があります。逆三角形はベーシックな形です。基本的にはこれはどんな髪型にもマッチ。長方形はもみあげをかなり長く伸ばした場合と同じく、男らしさが増します。そしてもみあげの存在感も大きくなるので、スタイル全体や顔の濃さとのバランスを見ましょう。もみあげによる横顔の雰囲気や全体との微妙なバランスなどは、自分で確認しずらいところもあります。第三者に見てもらうか、写真や動画を撮りチェックしましょう。
もみあげの植毛可能?
あまり知られていませんが自毛植毛専門のクリニックであれば、もみあげへの植毛を行うことができます。ただ対応していないクリニックもあるので、事前に問い合わせてみましょう。もみあげは人によっては伸ばしたり刈り上げたりとヘアスタイルが様々に異なります。また顔の輪郭などもイメージ付ける重要な箇所になります。
もみあげが生まれつきかなり短い方、フェイスリフトなどの美容整形でできた傷跡にも対応。自毛植毛できるとのことです。もみあげの毛髪は細く、濃淡の調整に高度な技術を要するとも聞きました。毛髪は皮膚に沿って生えています。移植位置によっては密度がかなり薄くても濃く見せることができます。 ただ術後刈り上げのようなよくあるヘアスタイルにする場合、密度の薄さが通常よりもすごく目立ってしまうそうです。 事前にご希望のヘアスタイルをきちんと伝える事が重要です。
ドナー採取について
後頭部や側頭部などの毛髪をドナーとしてもみあげに移植すると、毛が長く伸びてもみあげとして不自然な仕上がりになるそうです。これは毛髪が採取元の性質をかなり引き継ぐために起こる現象。細かい散髪による長さの調整がきちんと必要です。これは仕方ないですよね。
逆にもみあげの毛髪をドナーとした場合です。もみあげはこれはもともと毛髪本数が少ないので、ドナー採取時の傷跡がかなり目立ちます。あまりおすすめされていないようです。
まとめ
ちなみに私が自毛植毛手術を受けた大阪梅田にある親和クリニック大阪院では、もみあげへの植毛を行っています。逆にもみあげをドナーとして採取することはこれはしていないそうです。 もみあげをドナーとして使いたいという患者さんはかなりのレアケースなため、施術できるクリニックはかなり絞られます。希望する場合、かなりの数のクリニックに電話することになるでしょう。自毛植毛の毛髪は通常後頭部や側頭部から採取します。もみあげでなければならない理由を電話越しにでも説明した方がクリニックの理解は早いかと思われます。