ストレスで禿げる理由とは

ストレスで禿げる理由とは

イギリスの総合学術雑誌ネイチャーで、ストレスホルモンが毛包幹細胞の調節を介し発毛を抑制することが明らかになったと報告されました。

参考:nature
https://www.nature.com/articles/s41586-021-03417-2

参考:Nature asia
https://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/13645

マウスの研究で、ストレスホルモンが毛包幹細胞の調節を介し発毛を抑制することが明らかになったと報告する論文が、ネイチャーに掲載されました。
この研究では、影響の根底にある機構がマウスで特定され、それを逆転させる方法が示唆されました。

慢性ストレス時に放出されるホルモン

頭皮下にある毛包は、成長期と休止期を周期的に繰り返すヘアサイクルによって成長を制御されています。
げっ歯目(別名ネズミ目)とヒトを対象としたこれまでの研究では、ストレスが発毛に影響を及ぼす可能性が示されてきました。
しかし、ストレスと発毛がどのように関連しているのかは、ほとんど解明されていないのが現状です。
今回、研究者たちはストレスが発毛に及ぼす影響を解明するため、マウスを使ってコルチコステロンという慢性ストレス時に放出されるホルモンが毛包の活性をどのように調節するのかを調査しました。

マウスを使った複数の実験から、コルチコステロン濃度が上昇すると、毛包は長期間にわたって休止期にとどまり再生できないことが判明。
逆にコルチコステロンが枯渇すると、毛包幹細胞が活性化され新たな発毛が起こることも明らかになりました。
これは、コルチコステロンがGas6タンパク質の産生を抑制し、毛包幹細胞の活性化を阻害するためだと言います。

Gas6タンパク質は、コルチコステロンが存在しない場合に毛包幹細胞の増殖を促進することが示されています。
今回の結果は、Gas6の発現を回復させれば、ストレスによる毛包幹細胞の阻害を克服でき、発毛の再開を促進する可能性のあることを示唆しています。

Gas6タンパク質がストレス性脱毛を克服する因子に

上記の記事をまとめると、まず慢性的にストレスを受けた状態になるとコルチコステロンというホルモンが分泌され、それがGas6タンパク質の産生を抑制。
毛髪の成長をつかさどる毛包肝細胞の活性化を阻害する結果となり脱毛現象が発現します。コルチコステロンが存在しなければ毛包肝細胞は活性化します。
つまり、Gas6タンパク質の産生が回復さえすれば毛包肝細胞は元気を取り戻しストレス性の脱毛現象とオサラバできるというわけです。

げっ歯類とヒトで作用が同じかは不明

記事に戻ると、研究者は今回の知見を
「慢性的なストレスによる脱毛の治療法を探求するための基盤を確立する」
と述べています。
しかし、この知見をヒトに応用する前にいくつかの問題に取り組む必要があるとも付言されています。
げっ歯類のコルチコステロンは、ヒトのコルチゾールに相当すると考えられていますが、ヒトにおいてコルチゾールが今回観察されたのと同じ作用を示すかは分からないと言います。
また、マウスとヒトでは発毛段階が異なっており、このことがストレスによる毛包幹細胞の阻害を逆転させる方法の有効性に影響を及ぼす可能性があるとも述べています。

つまり、まだまだ研究段階であるということです。しかし、こうした新たな知見やたゆまぬ研究の積み重ねが、脱毛症状に苦しむ人々の光になっていることも事実です。
ストレス性脱毛症はAGA(男性型脱毛症)とは異なり、原因の大元が解消されれば脱毛症状は治まると言われています。
しかし、外的・心的ストレスというものは一朝一夕に解消されるものではありません。
慢性的なストレスで脱毛したその事実が、新たなストレッサーになってしまうこともありえます。

AGAによる薄毛は専門医へ!

ストレスによる脱毛現象は皮膚科や薄毛治療院など専門医でカウンセリングしてもらえます。もちろんAGA(男性型脱毛症)による薄毛化も、専門医による治療が可能です。

私は親和クリニック大阪院で自毛植毛を行い頭髪を取り戻しました。その後は内服薬のデュタステリドと外用薬のハイブリッドミノキシジルを処方してもらいAGAの進行に対抗しています。
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すべての人の心からストレスが消え去り、前向きに生きていけるような未来が来ればと思います。

 

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投稿者プロフィール

大阪 植次
大阪 植次
マスコミ勤務。
植毛手術を機に薄毛役立ち情報サイトを開設。
大阪生まれで阪神とNMB48を愛する40代。

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