ジヒドロテストステロン（ＤＨＴ）とは

大阪植次

4年前

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最近はいろいろと頭を悩ませる問題が多いのですが、やはり、薄毛の悩みを抱えるものにとっては髪の問題も深刻です。特に男性は、生え際の後退や頭頂部がスカスカの薄毛状態の問題を持つ方が多くいます。この生え際と頭頂部の状態こそ、ＡＧＡ(男性型脱毛症)の特徴です。

今回は、ＡＧＡに深く関わるジヒドロテストステロン(ＤＨＴ)についてお話します。

ＤＨＴが毛母細胞を委縮させる

ＡＧＡ（男性型脱毛症）は、思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が薄くなる脱毛症です。

そして、脱毛に深く関わるのものが、男性ホルモンの一つであるＤＨＴです。

健康な身体を維持するために人体で分泌されるステロイドホルモンであるテストステロンが、酵素のひとつ、5αリダクターゼと結合することによって生成されるのがＤＨＴです。

このＤＨＴは、毛髪のあるレセプターと結合すると毛母細胞を委縮させる命令をだします。

例えば、毛髪を成長を抑制したり、脱毛を促したりする命令や出すため、薄毛が促進してしまうのです。

５αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、頭皮ではⅠ型が皮脂腺に、Ⅱ型が前頭部や頭頂部の毛乳頭細胞にそれぞれ多く存在しています。

テストステロン自体には薄毛を起こす作用はなく、ＤＨＴに生成されることで初めて薄毛や性欲減退を促す作用が出てきます。

このＤＨＴの存在により頭髪の成長期が短くなり、髪の毛は十分に育たないままに細くて短いうちに抜け落ちてしまうのです。

これがAGAと言われる脱毛症のメカニズムです。

健康な状態であれば、頭髪は太く長い毛に成長する成長期(２年～６年)を経て成長期の末期に毛球の退縮が始まります。

その後に毛球が完全に退化する退行期を２週間ほど経て、既存の頭髪が脱落し新しい毛が生えてくる休止期を3～4ヵ月はさみ、また成長期へと続くサイクルを繰り返します。これがヘアサイクルと呼ばれています。

しかしＡＧＡにおける成長期はわずか数ヵ月～1年ほどで、ヘアサイクルに乱れが生じます。

頭髪が十分に成長することなく脱落してしまうので、結果として毛が細く短くなり色も薄くなり、髪のすき間から地肌が透けて見えるようになるのです。

プロペシアやザガーロなどの発毛剤に含まれる薬効成分であるフィナステリドやデュタステリドは、5αリダクターゼを阻害することでＤＨＴの生成を抑えることができ、その結果、抜け毛を減らします。

しかし、すでに髪が生えてこなくなった部分は、残念ですが医薬品での発毛効果は見込めません。

私は親和クリニック大阪院で無料カウンセリングを受診したとき、まずは手術でなく薬の服用と塗布だけで対処はできないかと質問してみました。

その時の私はＡＧＡの進行が進み、ハゲ部分が多くなってきていたため、薬剤だけのちりょうでは、効果には限界があるとのことでした。

その現実をまえに、私は医薬品以外に望みを託すしかありませんでした。

ヒトの身体を構成するうえで非常に重要な役割を持つホルモンの一種であるテストステロンです。それを、薄毛を促進させるジヒドロテストステロンに変換してしまうものが５αリダクターゼです。身体における５αリダクターゼの分泌量は遺伝が関係しています。

このことがＡＧＡで、遺伝的要因によるハゲが存在すると言われる理由のひとつです。

ちなみに、先に説明したジヒドロテストステロンのレセプターにも遺伝が関係し、レセプターを持たない方は、ジヒドロテストステロンがいくら生成されようが、薄毛が進行することはありません。

私はＡＧＡの存在を知ったのも、自毛植毛に踏み切ったのも若いころではありませんでした。ＡＧＡは進行性であるため歳を重ねるごとに薄毛の範囲は拡大していきます。

現在、ＡＧＡの対処法は多様に存在します。しかし、私がお勧めするのはやはり専門医への相談です。多様にある対処法のどれが、自分にあったものか適格に判断してもらえるからです。当たり前ですが、病状を診断できるのは、医師だけです。

信頼できる医師による治療薬の処方はもちろんのこと、失った頭髪を取り戻すためにも自毛植毛を検討してみても良いのではないでしょうか。

参考：親和クリニック大阪院