育毛剤というのは、「毛を育てる」役割をするものです。 無くなった毛を生やすのではなく、既存の毛を育てる手助けをする製品のことです。 ですので、毛が抜けてしまった毛根から「発毛」させる、つまり毛を生やす効果が認められるわけではないということです。
育毛剤は、ほぼすべてが医薬部外品です。これは、予防効果を謳ったり、医薬品よりは緩和だが人体に何らかの改善効果をもたらしたりするものが含まれます。 小売販売においては医薬品と異なり、特に許可制度は定められていません。 薬剤師や登録販売者がいないような店舗でも販売しているということです。
ということは、薬用成分であるミノキシジルは配合されていないということです。 その代わり、天然由来の「育毛が期待できる成分」をいろいろ配合している商品が多いです。
参考:一般用医薬品のリスク区分 – 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000050568.pdf
規約上は明言できない。していたら違法
いまのところ、厚生労働省が壮年性脱毛症の毛髪用剤として正式に発毛効果を認めた医薬成分である「ミノキシジル」を配合した薬であれば「発毛剤」を名乗ることができ、それ以外は別の分類であるということです。
なので、発毛剤以外の育毛剤類の製品では、「毛が生えてくる!」と明言してはいけないのです。 頭髪も、生命のある人体の一部ですので、アミノ酸やたんぱく質といった栄養を行きわたらせたり、健康な状態を維持しておいたりすることが望ましいです。 体内からの栄養だけではなく、外部から頭髪の栄養となるはずの成分を供給したり、ハリやコシのある健康な状態をサポートするための成分を塗布したりすることが、育毛剤の目的です。
育毛剤とは、毛髪を生やすための薬ではなく、使用することでいま生えている毛を太く、そしてコシが出るように丈夫に育て、抜けにくくする効果を期待するものなのです。 薄毛に悩んでいる人にとっては、これはこれで効果があると言えます。
薄毛とは、抜け毛はもちろんですが、既存の毛髪が細く、コシがなく、弱くなってしまっている状態です。 その頭髪を強く育てることで、頭髪全体をボリュームアップさせることができれば、地肌が見える割合が少なくなり、薄毛が気にならなくなるといった効果もあります。
発毛剤には、医薬品である以上、少なからず副作用というリスクが存在します。 しかし、医薬部外品ではそのリスクを少ないのが利点でもあります。人によっては医薬部外品でも副作用的な症状が皆無ではないので、その点は注意が必要ですが。 また、育毛剤は、頭皮環境を改善させる効果を謳っているものも存在します。
毛細血管の血行不良や頭皮の荒れ、分泌される皮脂のバランス不良など、問題を抱えている頭皮では、頭髪の健康を維持することは困難です。 頭皮をケアすることは、既存の毛髪を育てるうえでは欠かせない行為ですので、積極的に行いたいものです。
育毛剤ではなく、発毛促進剤もありますが、いずれも毛を生やす効果が厚生労働省から正式に認められているものではないので、これも育毛剤と同じカテゴリーであると言えるでしょう。 「発毛を促進する(効果があるかもしれない薬)剤」と考えておくのが妥当です。
発毛剤、そして育毛剤。使用するに当たっては、双方ともにメリット・デメリットがあります。 薄毛具合、頭皮の状態、もちろん身体の健康具合やフトコロ具合などを考慮しつつ、最適な製品を選んでもらいたいものです。
発毛剤であれ育毛剤であれ、ハゲ部分が拡大してしまっている進行しすぎたAGA(男性型脱毛症)には、明言はできませんが望み薄です。
そのような場合は、親和クリニック大阪院のような専門のクリニックでのカウンセリングをおすすめします。無料ですし、いまは写真やメールでの相談も行われています。
薬剤や自毛植毛手術、それ以外の方法も提案してくれるはずです。 AGA由来のハゲに悩んでいるのであれば、相談してみてはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール
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マスコミ勤務。
植毛手術を機に薄毛役立ち情報サイトを開設。
大阪生まれで阪神とNMB48を愛する40代。
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