後頭部の髪が薄いのもAGA？自毛植毛できる？

髪が薄くなる原因は一つではありません。AGA（男性型脱毛症）をはじめ、様々な症状があります。薄毛の兆候が表れた時、早急に病名を確定し、正しい治療を行う事が薄毛改善となることは言うまでもありません。

今回のケースは後頭部の脱毛ですが、果たしてこの症状も一般的なAGAなのでしょうか。大阪梅田の植毛クリニックの専門家などから詳しく話を聞いてきましたので、噛み砕いて解説します。  

後頭部の薄毛について

成人男性の薄毛原因はほとんどがAGAと言われています。そのためテレビCMに関してもAGA対策と言えるような広告ばかりが目立ちます。 後頭部の薄毛はAGA以外の脱毛症である可能性があります。なぜでしょうか。 AGAは後頭部から薄毛にはならないからです。男性ホルモンの影響を受けやすい、前頭部や頭頂部から薄毛となっていきます。

男性ホルモンの1種であるテストステロンと還元酵素5αリダクターゼが結合することで、髪の毛の成長サイクルを乱す「ジヒドロテストロン（DHT）」に変換、発症します。 5αリダクターゼはI型とⅡ型があり、より強力な作用を持っているのがⅡ型。Ⅱ型5αリダクターゼは前頭部や頭頂部の毛乳頭に多く、後頭部にはあまり存在していないのです。後頭部のみが薄毛になった場合、AGAの可能性は低いといえます。

しかし、AGAが重症化すると後頭部まで薄毛が広がることがあります。後頭部が部分的に薄毛になっている場合や円形での脱毛は、AGA以外が原因の可能性が高いと判断するのが良さそうです。  

後頭部が薄毛になる主な原因

 

脂漏性脱毛症

ホルモンバランスの乱れなどによって頭皮の皮脂が過剰に分泌。毛穴を塞いでしまう症状。 皮脂が詰まった状態では、髪の毛が太く長く成長することができないので、痩せ衰えたり抜け落ちます。 放っておくと薄毛の原因となります。フケが出やすい人や頭皮が脂っぽい人は要注意。 外用のステロイド剤で治療します。毎日の生活習慣を見直すことも大切です。

円形脱毛症

10円硬貨大の脱毛斑ができる病気。前触れもなく突然発症します。かつてはストレスが原因と考えられていました。現在では自己免疫疾患による影響が大きいという説が有力です。 自然治癒する場合も多いのですが、円形脱毛が多発して頭の毛が全て抜け落ちてしまうこともありえます。  

粃糠（ひこう）性脱毛症

フケが原因となり生じる脱毛症。原因ははっきりとわかっていませんが、フケが毛穴をふさいでしまうことで脱毛を引き起こすと考えられています。医学的な治療法として、ステロイド剤の外用が中心となります。皮脂の分泌が活発になる思春期以降の男女の発症が多いようです。

栄養障害による薄毛

無理なダイエットや偏った食生活により、髪の毛に十分な栄養が行き届かなくなると、成長が抑制されて細く弱い毛しか育たないのです。 特に女性の場合、ダイエットによる栄養不足が原因で薄毛になるケースがみられます。 また、血行不良も脱毛の大きな原因の1つ。頭皮に栄養がスムーズに供給されなくなり、髪の毛が抜ける可能性も。バランスのとれた食生活や適度な運動を心がけ原因を取り除けば治ることが多いです。  

後頭部の薄毛も自毛植毛できる？

薬もそうですが、自毛植毛手術も薄毛対策の一つです。私が自毛植毛手術を受けた大阪梅田にある親和クリニック大阪院など植毛専門の医療機関を受診し、医師に相談してみましょう。

場合によっては自毛植毛手術不可の場合もあるので、早めの受診が肝心です。  

まとめ

後頭部の薄毛は原因が多岐に渡り、病名の特定が素人には難しい側面があります。外用薬治療もそうですが、医療機関への相談のタイミングが治療の成否に関わってくるといえます。自分で病名を勝手に決めつけることだけはやめましょう。

 

 

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